登高

唐　杜甫

風急天高猿嘯哀　　風急に天高くして猿嘯（ゑんせう）哀し

渚�C沙白鳥飛廻　　渚清く沙白くして鳥飛び廻る

無邊落木蕭蕭下　　無辺の落木は蕭蕭として下り

不盡長江滾滾來　　不盡の長江は滾滾（こんこん）として来る

萬里悲秋常作客　　万里悲秋常に客と作り

百年多病獨登臺　　百年多病独り台に登る

艱難苦恨繁霜鬢　　艱難（かんなん）苦（はなは）だ恨む繁霜（はんさう）の鬢

潦倒新停濁酒杯　　潦倒（らうたう）新たに停む濁酒の杯

目次　秋興　春望　春夜喜雨　蜀相　登岳陽楼　登高　江南逢李龜年

瞿塘峡（三峡の第一）　重慶市